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8月, 2025の投稿を表示しています

「おっさんはいつまでたっても周回遅れ──AIを笑う人たちへ」

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  昔と同じ光景 2025年 ChatGPTやGeminiなど、生成AIは毎日のようにニュースをにぎわせています。 しかし街では、まだこんな声が聞こえてきます。 「AIなんて学生のレポート代行やろ」 「遊びにしかならん」 この言葉、どこかで聞いたことありませんか? インターネットを笑っていた時代 1990年代末。 「ネットでモノは売れない」 「クレジットカードを入力するなんて危ない」 「ネットはオタクのおもちゃ」 そう言っていたのは、今と同じ世代の人たちでした。 けれどその後、Amazonや楽天で買い物をし、YouTubeやSNSを毎日見るようになったのは、他でもないその人たち自身。 笑っていた人こそ、結局は追いかけざるを得なかったのです。 今はAIを笑う そして今度は同じ人たちが言います。 「ネットは偉大やけど、AIは役立たん」 いやいや、そのネットを笑ってたのは、あんたらやん!🤣 この周回遅れのパターンは、歴史が繰り返すことを証明しています。 他の分野でも繰り返される 実はこれはネットやAIだけの話ではありません。 スマホ 「画面が小さすぎてパソコンの代わりにはならない」と笑われていた。 → 今や仕事も遊びもスマホが中心。 EV(電気自動車) 「走行距離が短い」「高すぎる」と言われ、当初は失敗作扱いだった。 → これからは、 核融合発電  や  ペロブスカイト太陽電池  が実用化されれば、EVは本当に持続可能なモビリティへと進化する未来が見えてきた。 動画配信サービス 「映画はレンタルで十分」「ネット配信は画質が悪い」と笑われていた。 → 今やNetflixやAmazon Primeが生活インフラに。 AIも同じ道を歩む 新しい技術は、最初は必ず笑われます。 けれどインフラや関連技術が整ったとき、それは一気に「なくては困る存在」へと変わるのです。 AIもきっと同じです。 今は「遊び」と言われても、教育・医療・仕事・エネルギーまで広がり、10年後には「これがないと不便」と言われるでしょう。 周回遅れにならないために 新しいものを笑って切り捨てた人こそ、いつも周回遅れになります。 それはインターネットでも、スマホでも、EVでも、そしてAIでも変わりません。 人間には「新しいものを疑う」「未知を避ける」というバイアスがあります。...

アメリカの食洗機と日本のウォシュレット──灯台下暗しの不思議

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  情報は届いていたのに、なぜ動かなかった? いまはインターネットがあり、情報が一瞬で国境を越える時代。 船や飛行機でしか行き来できなかった頃とは違い、 「食洗機は便利」「ウォシュレットは快適」という知識は、すでに世界中に広まっていました。 それなのに、なぜ人々はすぐに行動せず、 普及までに何十年もかかったのか? その理由は技術の遅れではなく、人間の思い込み(バイアス)だと思います。 事例① アメリカの食洗機は“70年代からの標準” アメリカでは1970年代から食洗機の普及が一気に加速しました。 郊外住宅の拡大、共働き世帯の増加、大皿文化などが後押しとなり、 1980年代には新築住宅で「ほぼ標準装備」となりました。 いまでは普及率70〜80%以上。 「食器を手洗いする方が珍しい」というほど、生活に根付いています。 一方、日本では… キッチンが狭い 水道代が高い 食器が小さい こうした事情から「食洗機=贅沢品」というイメージが長く続きました。 「便利なのは分かるけど、自分には必要ない」と考えてしまい、行動には移らなかったのです。 事例② 日本のウォシュレットは“80年代からの標準” 日本では1980年に TOTO が初代ウォシュレットを発売。 「おしりだって洗ってほしい」というCMが話題となり、80年代から普及が進みました。 2000年代には家庭や公共施設で急速に浸透し、今や標準装備と言える存在です。 しかし北米では… 「紙で十分」 「トイレに電源や配管がない」 「高級ホテルの設備」 という思い込みが強く、普及は何十年も遅れました。 情報として便利さを知っていた人も多かったのに、「高すぎる」「面倒」「特別な人向け」と脳が勝手に言い訳をつくり、実際の行動にはつながらなかったのです。 コロナ禍でトイレットペーパーが不足したとき、ようやく人々はその便利さを“実体験”として意識し、需要が爆発的に広がりました。 共通点:灯台下暗し アメリカ人にとって食洗機は「当たり前すぎて特別な価値に気づかない」 日本人にとってウォシュレットは「当たり前すぎて世界的に珍しいことに気づかない」 そして両者に共通するのは、 情報があっても“言い訳の壁”を越えない限り行動しない ということです。 まとめ:人間は合理的ではなく、思い込みで動く 便利だと情報では分かっていても、 「値段が高い」 ...

「観光案内所の小さな行動が証明した、日本の大きな強み」

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 先日、YouTubeで京阪電鉄の案内所の動画を見ました。台湾の観光客が「PASMOにチャージできない」と困っていたのですが、担当の女性スタッフはなんと、券売機まで一緒に行ってチャージを手伝ってあげていたのです。 普通なら「この機械でできます」と説明して終わりそうな場面で、実際に行動して解決してあげる――。この一歩踏み込む姿勢こそ、日本のサービス精神の象徴だと思いました。 多くの国では「サービス=お金を払った範囲」が常識です。しかし日本では「外国人が日本語を話せないのは当たり前」と考え、案内所では無料でも親身になって助けます。 街中でも、外国人に道を聞かれて英語で説明できないから「Follow me!」と現地まで一緒に行ってしまった、なんて経験がある人は少なくないはずです。本人は「英語ができないから仕方なく」と思っているかもしれませんが、観光客にとっては最高に安心できる行動なんです。 ここがまさに灯台下暗し。私たち日本人にとって当たり前の親切が、世界から見ると「こんなにしてくれるのか!」と感動を呼び、国のイメージを大きく高めているのです。 実際、こうした小さな行動がSNSで広がり、「日本は安心して旅行できる国」というブランドを自然に作り上げています。広告を打たなくても信頼とリピーターを生む、まさに無形の資産です。 「損して得取れ」という言葉がありますが、日本のおもてなしはその実践そのもの。時間や労力を惜しまずに相手を助ける姿勢は、短期的には損に見えても、長期的には大きな得を生んでいます。 モノづくりや技術力ばかりが日本の強みと思われがちですが、本当はもっと身近なところにこそ武器が眠っています。案内所のスタッフや街角で道を案内する人々――。その「普通の優しさ」こそ、世界で最も価値ある日本の力なのです。 灯台下暗し。私たちが当たり前にやっていることが、実は世界で一番の強み。 そう気づかせてくれる、案内所の小さな物語でした。

日本式・外国人労働者受け入れモデル

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  〜昭和の企業文化を現代に活かす〜 世界各国で労働力不足が深刻化する中、日本でも外国人労働者の受け入れが広がりつつあります。 しかし、欧米諸国の事例を見ると、移民や難民の受け入れには文化衝突や地域の分断といった課題も多く、「ただ人数を増やす」だけではうまくいかないことが分かります。 日本が選ぶべき道は、欧米型の移民政策ではなく、 自国の文化と秩序を守りながら、安心して共に働ける仕組み です。 そのヒントは、実は昭和の日本企業文化にあると思っています。 昭和の企業にあった「丸ごと受け入れ」スタイル かつての日本企業は、地方から上京する若者を 企業寮や社宅 で生活基盤を提供 飲み会や社内行事 で礼儀やマナーも含めて伝える 先輩社員による面倒見 で孤立を防止 という形で丸ごと受け入れていました。 この仕組みを現代版にアレンジすれば、外国人労働者もスムーズに日本社会に溶け込めます。 日本式受け入れモデルの柱 企業主導  採用から研修、生活支援まで一貫して企業が担当し、「社会からの孤立」を防ぐ。 生活基盤の提供  家具家電付きの寮や社宅、生活オリエンテーションの実施。 同僚メンター制度  日本人社員が仕事・生活両面でフォローし、孤立を防ぐ。 地域との橋渡し  会社と通じ自治会やイベント参加で地域に馴染むきっかけを作る。 段階的導入  まずは海外拠点を持つ企業からスタートし、成功例を積み上げる。 難民受け入れとの違い 人道的な難民支援は「保護」が目的で、スキルや採用基準は問われません。 一方、日本式受け入れモデルは 就労契約を前提 に、企業の採用基準を満たした人材を対象にするため、生活面での適応がスムーズです。 欧米から学ぶこと、そして日本の強み 人道支援や移民政策での欧米の経験は尊敬に値します。 そのうえで、日本は自国の文化・治安・秩序を守りながら、企業と地域が連携してはみ出しにくい受け入れを実現していきます。 昭和の企業文化をベースにした現代型モデルは、欧米の失敗例を避けつつ、労働不足を補う現実的な方法です。 まとめ 日本式の外国人労働者受け入れは、 社会の安定 労働力不足の解消 地域との共生 を同時に実現できる可能性があります。 まずは、海外に拠点を持つ企業からゆっくり始め、成功事例を積み重ねること。 それが、世界に誇れる「日本式モデル」への第一歩です。

「GPT-5は冷たくなった?それとも賢くなった?――僕が考える進化の理由と未来」

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  1. 「GPT-5、なんだか冷たくなった?」という声 最近SNSやブログで、「GPT-5になってから冷たくなった」「共感力が下がった」という声をよく見る。 以前は「それは大変でしたね」「分かります!」といった感情的な返しが多かったが、今は必要最小限。 人によっては、これを“塩対応”と感じるかもしれない。 しかし僕は、これを劣化ではなく 進化 だと見ている。 2. 冷たくなった理由――僕の見方 あくまでこれは、僕自身が使ってみて感じた推測だ。 利用者の急増と多様化 GPT-4後期からユーザーが急増し、使い方も多様化した 雑談派とビジネス派の両方を満足させるスタイルは難しくなったのではないか サーバー負荷と効率化の必要性 感情表現の多いやり取りは時間や処理コストがかかる 利用者数が増える中で、短く的確な返答を優先する方向になった可能性がある 情報精度を優先する方向への舵切り 感情より事実や根拠を重視するよう調整されたのかもしれない 誤情報を減らし、一貫性を保つための進化と考えている 3. 僕の評価:冷たさより精度 僕は日々の仕事や情報収集、ブログ記事作成でAIを使っている。 正直、共感フレーズよりも 正確な答え の方が価値がある。 だから、この変化は歓迎だ。 むしろ「優しいけど曖昧な営業」から「誠実で頼れる参謀」にキャラチェンジしたような印象を受けている。 4. それでも共感の需要は消えない ただ、冷たくなったAIにガッカリしている人も少なくない。 特に恋愛相談や日常の愚痴など、“共感されたい需要”は依然として大きい。 YouTubeだって初期は「くだらない動画だらけ」と笑われたが、 15年後のいま、世界最大の動画プラットフォームに成長した。 恋愛相談などの共感AIも、10年後には巨大産業になっているかもしれない。 5. 両立こそ未来 僕が理想と考えるのは、「専門性AI」と「共感AI」の両立」だ。 核融合発電の最新情報も、失恋の愚痴も、同じ相棒に話せる世界。 それが実現すれば、AIは人類の“頭脳”と“心”を同時に支える存在になるはずだ。 6. まとめ GPT-5の変化は、冷たくなったのではなく、利用者の多様化や精度向上のための最適化―― 僕はそう見ている。 共感AI市場は依然として需要があり、将来の大きな成長分野になる可能性が高い。 AIの未来は、“頭脳”と...

300円のミラノ風ドリアが、日本観光を動かす

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  〜日常価格で味わえる「おもてなし」という贅沢〜 観光の魅力といえば、古都や自然、伝統文化や食。 もちろんそれらは日本の強みですが、世界を見渡せば似た資源はたくさんあります。 では、日本が世界と大きく違う部分はどこか。 それは「チップなしでも丁寧なサービスが当たり前」という文化です。 しかも、この「おもてなし」は高級旅館や一流レストランに限らず、 牛丼屋やファミレス、駅前の小さな食堂にも浸透しています。 500円の牛丼でも、「いらっしゃいませ」。 テーブルは清潔で、水やおしぼりも無料、調味料やドレッシングもたくさんあります。 世界的に見ても、ここまで低価格とサービスの均質性が両立している国は稀です。 最近では、サイゼリヤなどでも外国人スタッフが増えていますが、驚くのはその接客品質。 国籍に関係なく、日本で働くと自然と「ありがとうございました」と笑顔で言えるようになる。 これは個人の性格ではなく、 職場文化そのものが日本式になっている からです。 接客マナーが共有され、全国どこでもほぼ同じ安心感がある。 観光客から見れば「どこに入っても外れない国」という印象になります。 想像してみてください。 イタリアから来た観光客が、観光地の高級レストランではなく、街角のサイゼに入るところを。 300円のミラノ風ドリア――正直、イタリア料理ではないし、本場の味とは違うかもしれません。 けれど、店員の丁寧な対応に「日本っていいな」と感じる。 その小さな体験こそが、「また日本を選びたい」という気持ちを生むのです。 もちろん、価格設定には経済原理があります。 人件費や原材料費の高騰、観光シーズンの繁忙対応、外国人需要など、値上げには理由があります。 それを否定するつもりはありません。 ただ、短期的な利益と、長期的なブランド価値は別物です。 もし日本が「どこに入っても丁寧で安心」という評価を失えば、 長期的には観光客のリピート率が下がり、SNSでの好意的な拡散も減ります。 逆に、適正価格で安定したサービスを維持すれば、 「この国はお客を選別しない」という安心感がブランドとして定着します。 誰であっても同じように迎え入れてくれる、その平等さは、観光客にとって大きな信頼につながります。 観光資源は世界遺産や絶景だけではありません。 何気ない街角のファミレスや食堂で、 言葉が通じなくて...
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  「また税金でムダなハコモノ?」——決して“ハコモノ”を否定したいわけではありませんが 必要な施設はたくさんあります。 学校、福祉施設、老朽化したインフラ…それらは地域にとって大切な“資産”です。 でも今、 人手も予算も足りない時代 だからこそ、公共事業の優先順位とやり方を見直す必要があるのではないでしょうか? ◆建てればよかった時代は終わった かつて昭和の時代は、建設業が地域経済の柱でした。 作れば使われた 雇用が生まれた 地域が潤った でも、令和の今は? 建設業界は人手不足 若い担い手がいない 材料費も高騰 働き方改革で工期も延ばせない つまり「大きな施設を建てること=地域振興」だった時代とは、状況がまったく違うのです。 ◆町を動かすのは、アイデアとワクワク感! じゃあ、どうすれば町が元気になるのか? 「コスプレパレード」や「アニメの聖地化」じゃないかと、、、 たとえば… 商店街で コスプレパレード 空き家を 痛部屋展示スポット に シャッター街に 推しキャラのフラッグ アニメ飯カフェや“推し”絵馬がある神社 こうした「アイデア型の町おこし」は、 建てずに仕掛けるまちづくり なんです。 ◆じゃあ、予算はどうするの? 行政がすべて企画するのではなく、 市民・商店街・町内会がアイデアを出して、 行政はそれを 助成金や賞金制度で支援 するスタイルが理想的。 たとえば… 推し活まちおこしコンテスト SNS連動のアイデア募集 地元高校とコラボしたポスター企画 賞金100万円でも、 全国からガチの参加者が現れる のがこのジャンルの面白さです。 ◆海外からも人が来る! 日本のアニメ・マンガ文化は、すでに 世界共通語 。 実際に… 鎌倉高校前駅(スラムダンク) 鷲宮神社(らき☆すた) 渋谷(呪術廻戦) こうしたアニメ聖地には、外国人観光客が続々訪れています。 地方都市も仕掛け次第で、「知られざる推しの聖地」として 世界から選ばれる町 になるかもしれません。 地域の設定のないアニメは、都道府県が立候補すればいいんです! ◆ただし、油断は禁物。 たとえ外国人が来てくれたとしても、 日本の魅力をちゃんと伝えるためには、 サービスの質が命 です。 「チップがなくても、心からの笑顔と丁寧な対応」 それが、日本の“おもてなし”という無形資産。 海外の人が「また来たい」「やっぱり日...
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  🌟本物のスターは、人を照らす灯火 渋谷盆踊りの夜、BEGINの比嘉栄昇さんが残した一言が、多くの人の心を温めました。 「何のトラブルもなく終えられたのは、みんなのおかげ。この日本文化を大切にしていきたい」 その言葉には、スターとしての輝きがありました。 スターは派手な演出や売上の数字では測れません。 人を思い、人を照らす灯火のような存在 が、本物のスターです。 BEGINは決して、派手なチャートの常連ではないかもしれません。 それでも彼らの音楽は、人々の記憶に長く残り、心に根を下ろしていきます。 比嘉さんの温かな言葉は、その姿勢を象徴していました。 🏮渋谷イベントが示した可能性 渋谷盆踊りは、人と街が調和し、トラブルなく成功したイベントでした。 こうした取り組みは、街の価値を高め、人のつながりを強くします。 だからこそ、渋谷ハロウィンも同じように、 行政が主導して安心して楽しめる形 に整えてほしい。 しっかりした運営のもとで行えば、渋谷ハロウィンは世界から人が集まる、 安全で誇れる祭り に成長できるはずです。 ✨  スターは人を照らし、街もまた人を輝かせる。 BEGINのように、人を温める力を持った本物のスターが、これからも増えていくことを願います。